Dvorak配列をやめました
5年間ほど使い続けていたDvorak配列をやめました。
Dvorakは非常に打ちやすく気に入っていたのですが、一部ソフトウェアに依存してしまうことと、それに伴い環境構築に時間がかかってしまうことが苦痛になってきたのでQwertyに戻ることにしました。
macOS、Windows、Linux(CentOS、Ubuntu)でDvorakを使用していました。
macOSでは「Dvorak - QWERTY」配列で使っていました。
「Dvorak - QWERTY」では、Commandキー押下時はQWERTYに戻るため、基本的なショートカットはそのまま使うことができます。
5年間Dvorak配列を使って
Dvorakは打ちやすいです。
タイピング速度が上がるというより、手にかかる負担がQwertyに比べて少ないです。これだけのためにこれまでいろいろ面倒くさい設定を繰り返して使い続けていました。
特にコーディングでよく使う記号、「.」「,」、C系の言語でよく使う「;」と「<」「>」の位置が非常に打ちやすいです。
QWERTYとの両立は意外となんとかなる
文章の入力に関しては、DvorakとQwertyの両立は難しくありません。
当時、研究やバイト先などの共用PCではQwertyを使っていましたが問題無く使い分けていました。
記号の配列が変わるのがつらい
文章の入力に関してはどっちも使えるんですが、記号をよく打ち間違えます。 人のパソコンでちょっとコードを触るときなどは、ターミナルコマンドを打ち間違えたりしてダサい感じになってました。
Mac標準のIMEが使えない
Dvorakで日本語を入力する場合、キー配置の関係で「か」行は「k」ではなく「c」で打ちます。
「Google IME」や「ATOK」では問題ないですが、macOSデフォルトのIMEではローマ字テーブルが書き換えられないので(Yosemiteではできたのですが・・・)使うことができません。私はATOKを使っていました。
viが壊滅
viはキー単体でのショートカットがメインのエディタなので、キーバインドが壊滅的になります。
これまで使っていた人は覚えなおすか、Qwerty風にキーバインドを全て書き換える必要があります。
ただ覚えなおした場合、元のキー配列を忘れてしまうためQwertyでのviは辿々しくなります。
一部アプリケーションでショートカットがおかしくなる
一部アプリケーションでは、Cmdキーを押してもDvorakのままの状態でショートカットが発行されてしまう現象がおきます。
例えば、カットをしようと「Cmd-x」を入力すると「Cmd-q」が発行されアプリケーションが落ちます。
私の確認したものでは、Atomエディタ、Blender、Inkdropなどで、クロスプラットフォームのアプリケーションで発生するようです。 またモノによって、一部のショートカットのみ正しく動作したりよく分かりません。
Atomエディタに関しては、issueが上がっており、「Dvorak - QWERTY」においてのみ修正されてます。日本語入力に変えるとおかしいままです。
私は、すべてのキーバインドを自力で書き換えて使っていましたが、HDDでは動作が重すぎたのにうんざりしていたのもあり、Emacsに乗り換えました。
Dvorak配列を活用するのであれば、どれだけ周りが変わってもエディタ自体を弄ったりして心中できる覚悟が必要です。教授など、ずっと自分の環境でのみ作業ができる人は良いかもしれません。
前からトラブルに合うたびに意地で乗り切ってきましたが、最近では本格的に時間がなくなってきたので、Qwertyに戻りました。
エディタもEmacsからAtomに戻りました。
なんて楽なんだ。 打ちにくいなぁ。