大手通信企業を退職し、web系受託企業へ転職します
2月に前職の大手通信企業を退職してから、およそ5ヶ月が経ちました。
長かった無職期間を終え、8月からweb系受託企業で働くことになりましたので、
転職活動の振り返りを書いていこうと思います。
概要
- 勤務地は中部地区 or 関西地区
- 前職ではSE(上流工程業務)を経験
- いわゆる未経験からのweb系企業への転職
- フロントエンド or バックエンド
- 自社サービス/受託開発は問わない
- 裁量大きく様々なスキルが身につけられる業務を希望
転職理由
- コードを書くエンジニアとしてのキャリアにチャレンジしたかった
- 技術が好きでIT業界を志望したが、前職ではどんどん技術から離れていってしまう
- IT業界の人材不足がいつまでも続くとは思えず、早い段階で動かなければ一生このままだと思った
前職の不満点などは大きな理由ではないです。
大手特有のしがらみや古臭さは嫌いでしたが、その代わり福利厚生や手厚い研修などがあり、鈍重ながら会社を変えていこうという動きもあり、総合的には非常に良い企業だったと思います。
タイムライン
- 11月:転職活動開始(エージェント登録)
- 1月:応募開始
- 2月:前職を退職
- 3月:スキルの棚卸し、過去実績の整理など
- 4月:Webアプリケーションの学習
- 5月:ポートフォリオの作成 / 作り直し
- 6月:応募開始
- 7月:内定
スキル
- 大学での研究活動(3年)
- 前職(11ヶ月)
- TCP/IPの基礎知識
- ネットワーク構築の基礎知識
- 独学(3ヶ月)
結果
フェーズ | 件数 |
---|---|
書類落ち/経験不足 | 8 |
応募後反応なし | 5 |
面接落ち | 4 |
選考辞退 | 2 |
内定 | 2 |
合計 | 21 |
都内と比べて圧倒的に求人が少ないため苦労しました。
いくつか気になる企業からもスカウトが来ていたのですがほとんど東京の企業でした。
最終的に内定を頂いた企業の内、条件や業務内容が合致する企業を選びました。
転職サービスについて
サービス名 | 件数 |
---|---|
Wantedly | 11 |
Paiza EN:TRY | 2 |
転職エージェント | 7 |
その他 | 3 |
Wantedly
「話を聞きに行きたい」ボタンを押すだけで簡単にエントリーをする事が出来ます。
ただし返信が無いことが殆どで、エントリーから返事が来るまで数週間掛かることもあり日程調整に苦労しました。
面談をして頂ける場合、事前に制作物やブログを事前に目を通して頂いていることが多く、ポートフォリオに対するフィードバックなども頂けたので非常に嬉しかったです。
Paiza EN:TRY
未経験からのエンジニア転職サイトです。
ランクに応じて応募できる案件が決まっており、応募できる場合そのまま面談までほぼ確定で進めるので楽です。
企業とのやりとりや日程調整などもやって頂けるので大変ありがたいです。
転職エージェント
大手とIT業界特化の二つのエージェントを利用していました。
大手エージェントはポートフォリオもなかった時期に、転職相談も兼ねて登録しました。
最初の面談で有名web企業の求人をいくつか持ってきて、「とにかく応募してみるのが大事です」と言われたので応募してみましたが、案の定全部書類で落ちました。
以降の求人はSIerばかりで、試しに一つだけ面接に行きましたが業務内容に魅力を感じなかったので辞退しました。
大手は案件自体は多いですが、殆どがSIerや派遣で、ノイズ(飲食店の店長候補等)が混じっている上、同じ企業が何回も出てくるので次第に見なくなりました。
もう一つのエージェントは私が未経験であったことと、サービスが持っている求人が殆ど都内であった合ったことから、数社しか紹介して頂けませんでした。また、サービスの質としては大手の方が良かったです。
メール返ってこないし。
ポートフォリオについて
ポートフォリオの作成はほぼ必須だと思いますが、ただ作るだけでは無くGitHubの使い方なども意識するようにした方が良いです。
ポートフォリオ自体の質もそうですが、コミットの粒度やプレフィックス、ブランチの切り方など、どれだけ実業務を意識して運用しているかという部分を見られます。
言語は使い慣れているものを使用すれば良いと思います。
また作成するにあたっての「思い」や「目的」があった方が、受けが良いですし作成のモチベーションも保ちやすいと思います。
履歴書 / 職務経歴書について
履歴書
履歴書は事実を書くだけなので特に考えることはないです。
私は履歴書メーカーを使用して作成しました。
職務経歴書
書類選考やその後の面接で重要になるのが職務経歴書です。
面接は職務経歴書かWantedlyのプロフィールを見ながら行われることが殆どでした。
私の場合職務経歴が殆どないため、自己PR欄にアルバイトやポートフォリオについて書けるだけ書きました。
Wantedlyのスキル欄に「Paiza Aランク」と書いておいたのですが、「Aランクあれば比較的すぐに業務についてこられるようになると思う」という評価も頂いたので書いておいて良かったと思います。
面接について
カジュアル面談ではメモをPCで取っていました。
前職ではメモは基本的に紙で取っていたのですが、PCの方が書きやすい上、成果物をその場で見せられるという利点もあるので途中でPCに切り替えました。
「PCでメモを取ってもよろしいでしょうか?」と聞いて、断られたことは無かったです。
自分はpcでメモとってましたよー!最初に先方へひと声かけましたが。
— jakelizzI (@jakelizzI) 2019年6月29日
また、それができないような会社さんはちょっとイケてないかなとも思っちゃいますね…
「カジュアル面談」は企業によって捉え方が違い、会社説明とほぼ同義の場合もあれば、がっつり採用面接の体をなしているものもありました。
それに伴い選考フローもまちまちなので、早い段階で確認しておいた方がスケジュールを組みやすいです。
具体的には以下の様な選考フローがありました。
- 「カジュアル面談」-> 内定
- 「カジュアル面談」=「一次面談」 -> 「二次・三次面談」-> 内定
- 「カジュアル面談」=「会社説明」 -> 「書類選考」->「一次面談」-> 「二次・三次面談」-> 内定
通常の採用面接では、もともとあがり症であったこともあり、うまく情報を伝え切れなかった部分が多かったような気がします。
ポートフォリオ作成も重要ですが、私の場合、面接対策に比重を置くべきだったかもしれません。
最後に
新卒で間違えたのでずいぶんと時間が掛かってしまいましたが、ようやくエンジニアとしてのキャリアをスタートすることが出来ます。
今回の転職活動では新卒時代の流れ作業とは違い、様々な社風や雇用形態があり面白かったです。いますぐ転職するつもりでない方も、視野を広げるために転職活動をしてみるのはありかもしれません。
求人数や勉強会の数などが圧倒的に違うため、可能であれば都内での就職を考えた方が良いです。